総合情報処理センター教育システム専門委員会関連


このページを作った理由

 東京工業大学の総合情報処理センターは、各学部や大学院の各専攻等の部局から選出された委員による運営委員会により意志決定がなされています。運営委員会の下部組織として研究・教育・ネットワーク関連などの専門委員会があり、機種更新時の選定などの作業にあたっています。
 ふとしたはずみで、現在教育システム専門委員会の委員長をやっていて、そして、次期教育システム選考作業が(途中で首にならなければ)任期中に行われます。
 教育システムの選考結果は東京工業大学の学部学生の情報環境を実質的に規定します。そこで、なるべく選考過程をオープンにしたいと思いました。そこで、私の独断で公表できる資料を公表してしまおうと作ったのがこのページです。 
 ですから、これは、総合情報処理センターとしての公式のものではなく、たまたま選考作業に関わるようになったものの個人的なページとお考え下さい。つまり、このページに掲載されている内容について疑問がある場合にはセンターではなく石川個人にお問い合わせ下さい。また、このページに関連して選考についてご意見がある場合も石川個人にお申し出下さい。

東京工業大学の現在の学部情報教育設備

 下にも紹介した大学ランキングのホームページの記事によると東京工業大学のパソコン環境は日本で一番遅れていることになってます。これは、非常に正しい発言です。というのは、東京工業大学では学部の情報教育を始めるに当たって、理工系の大学としてコンピュータ教育として学部学生に何を教えるかを討議しました。議論の過程では、学生が卒業後に使うシステムはWindowsベースのものが主体になるであろうという指摘もありました。しかし、それでも東京工業大学としてはブラックボックスとしてのパソコンの使い方を教えるのではなく、もっと、計算機システムが何であるのかが見えるシステムを用いた教育をしようということになりUNIXベースのシステムとすることになりました。そして、管理コストを考えて、サーバーとX端末を組み合わせたシステムにすることになりました。従って、東京工業大学の学部学生用のシステムにはパソコンは(学科での授業ではつかっていますが)ありません。ですから、パソコン環境は日本で一番遅れていますが、コンピュータ、情報端末環境は、必ずしも日本一は遅れていないと思います。とはいえ、まだまだ不十分であろうことは認識していて、それ が、こんなことをやっている理由の一つではあります。
 ところで、東京工業大学が現在の学部学生用システムの維持管理にどのくらいのコストをかけているかご存じでしょうか。年額で約1億5000万円です。学部の3年生までの学生数が3千数百ですから、一人あたり五万円程度はかかっているわけです。この五万円という金額は、年額一万円程度の定額のプロバイダーの存在を知っている方には、不当に高い金額に思われるかもしれません。しかし、プロバイダーの金額は使用者が端末を用意するから成り立っていることに注意してください。また、プロバイダのサーバでは誰もCPUを酷使するプログラムを走らせないことにも注意してください。情報端末+プログラム教育に用いるシステムの維持管理には上記程度の金額は必要になるのです。 学内で、さらに学部学生用の情報端末等の整備を行えば、学生一人あたりの年間コストは五万円を遙かにこえることになるでしょう。大学全体の予算が有限である限り、情報化にお金を投資することは、他の分野−たとえば図書館の購入する新刊書籍−に影響をあたえます。大学全体での戦略が必要になるところでありましょう。

このページを学外にも公開する理由

 このページは東京工業大学の学内の方に学部の情報環境を規定する教育システム選考の進展をおしらせするために作っていますので、当初は学内にのみ公開するつもりでいました。しかし、「大学ランキング」のホームページ(かつては、無料で情報が見られたのですが、現在は有料となっているのでリンクをはずしました。)で東京工業大学の在学生から「とにかくパソコン環境では日本一遅れている学校であることは間違いない」と記述されたのが誰にでも見られるようになっている現状では、広く学外の方にも東京工業大学の現在の情報環境と次期のシステム更新で何をやろうとしているのかをおしらせして、(願わくは)悪いイメージを払拭したいと考えるようになりました。学内の方で、このページが学外に公開されていることによって、東京工業大学に関してマイナスのイメージを学外の方が持つことを危惧するかたがいらっしゃいましたら、マイナスをプラスに転じるようにご協力下さいますようにお願い申し上げます。


東京工業大学の学部情報教育の流れと現状(独断と偏見の東工大情報教育史)

次期教育用システム更新作業(今回の更新作業は終了しました)

関連資料 (情報教育に関する東工大の内部の文書です。)

問合先:iken@o.cc.titech.ac.jp