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ごあいさつ


高分子工学科 学科長 石曽根 隆
takata
 東京工業大学工学部高分子工学科は、化学工学科(化学工学コース、応用化学コース)、経営システム工学科とともに、第3類に属しています。第3類では先端的な研究をもとにして、化学をどのように人の生活に役に立てるかを考え、環境・資源・エネルギー・医療・新素材など、様々な面から、日本のものづくりを支えています。
 高分子工学科では「高分子」の研究を化学的・物理的な視点から基礎および応用研究を行い、高分子に関するエキスパート(技術者、研究者)を育成してきました。高分子を専門的に扱っている学科は全国的に見ても希少であり、オンリーワンの教育を行っています。
 高分子の科学に関する概念が確立されたのは1920-30年頃と言われており、100年にも満たない短期間に高分子科学は急激に発展し、まだまだ発展途上の学問分野と言えます。高分子科学のこれまでの発展の原動力は、高分子の材料としての魅力と利用価値の高さにあります。私たちの日常生活は高分子材料で溢れかえっており、その本質を理解して新しいものを創り出すための基礎となる高分子科学は必要不可欠な時代になりました。これからの時代は、ナノサイエンス、環境、安心・安全などの視点も取り入れながら、さらに飛躍的に発展することが期待されます。
 高分子工学科は、平成27年4月現在、13の研究室、21名の教員から構成されており、すべての所属教員が高分子に関する基礎・応用研究を行っています。当学科は高分子科学に関する世界のトップレベルの研究・教育拠点として、1962年(昭和37年)の創設以来、約1700名の卒業生を輩出してきました。その多くは、高分子を基盤とした各種化学産業界やアカデミック分野において、実際に幅広く活躍しています。
 東工大の高分子工学科は、これからも高分子科学に関する世界最先端の研究を推進していくとともに、高分子科学に関する最高レベルの教育を通して、高分子に関する次世代の科学技術を支える人材の育成に努めて参ります。