(3)構造物性の解明
液晶だと分かっても、それだけでは構造物性を理解したことにはなりません。液晶になることが
高分子の物性に、逆に高分子であることが液晶の構造にどのような影響を及ぼすのかを明ら
かにしてはじめて「液晶高分子」の本質を理解したといえるのです。液晶構造や高分子の性
質に思いを馳せながら「こんなことあるのかな?」「こうなるはずだ」と予測を立てて測定に取り
かかります。測定は研究室の装置(赤外分光、粘弾性、誘電緩和、光散乱、第2高調波発生、
円偏光二色性、計算化学(量子化学計算、分子動力学シミュレーション)など)を駆使するのは
もちろん、他研究室(学内 ・学外問わず)との共同研究、学外施設での測定も積極的に行って
います。予測が当たったときは「そうなんだ」、外れたときは「どうして?」と考えると同時に、先生
や 仲間と討論を重ね「これは間違いない」と断言できるまで測定を行います。その結果を学会
発表、投稿論文で世界に発信します。
研究室の構成(2003年10月1日現在)
渡辺順次教授(本館2階70号室) 川内 進助手 戸木田雅利助手 博士研究員 2名
学生17名(博士課程6、修士課程7、学部生3、研究生1)(うち留学生3名)(本館2階75号室)
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